スリップ キャミソール コルセット

Lingerie Style

ソング - ショーツ

 今、アメリカの女性の間で流行っているのは「トング」というパンツ(下着)なんですけど、アメリカではヴィジブル・パンティ・ライン(パンツやスカート越しにパンティラインが分かること)が1番格好悪いといわれているので、パンティラインが見えないように開発されたトングが凄いスピードで普及しています。90年代の初めは、トングを身に着けている女性はモデルやファッション関係者しかいなかったのですが、最近ではトングが常識になりました。
 92年に放映されたMTVのシンディ・クロフォードがホストを務めていた「ハウス・オブ・スタイル」で当時もっとも人気(ギャラ)があったリンダ・エヴァンジェリスタがバッグの中の数枚のトングを見せて、そのフィット感について説明していた頃は、まだトングを身に着けたことのある女性は限られていたそうです。(当時の女性はパンティラインを隠すのにストッキングを下着代わりにはいていました。)

 その後、90年代半ばに差し掛かる頃から素足(ベアフット)がセクシーともてはやされるようになり、それまでストッキングに頼っていた女性が徐々にトングにトライし始めるようになってきました。でもその頃は、まだトングは身体に自信のある女性の下着というイメージが強かったです。
 なぜ、アメリカでトングが一般的になり普及したかというと、つい最近のことですがクリントン大統領のスキャンダル(熱愛)が詳細に報道されたためです。その中で当時かなり肥満体だったモニカ・ルインスキーがトングを着けていたことが広まり「モニカでさえはいていたんだから私でも…」とアメリカの全女性が(スイマセン、ちょっと言いすぎです)自信をもったのがきっかけになりました。

 ジェットセット御用達のマディソン・アベニューのランジェリーショップでは、既にこの当時トングの売上がビキニの売上を抜いていたといわれていますが、ヴィクトリア・シークレットのような大衆ランジェリー・ショップでさえパンティ類全体の売上の40%以上をトングが占めるようになったのはつい最近のことです。

 そして、去年はシスコの「トング・ソング」が大ヒットして、「女性の下着はトングでないと…」と言う男性の増加に拍車がかかりました。若い女性なら誰でも魅力的にみられたいでしょうけど、センスが良く魅力的な「おんな」を演出するのに欠かすことのできない必需品になったのです。また羞恥心(←今の日本では忘れられてしまったような気がする!)がある女性ならトングが当たり前と言われています。

 特にローライダーのパンツがトレンドになっている今は、しゃがんだり座ったりするとウエストのお尻の方から下着が見えてしまったりするので意識してトングをはくそうです。アメリカではトングだったら見えてもいいらしいです…。それがセクシーだったり、わざとファッションとして見せていると思われるんだそうです。ただ見えているのがショーツだったらみっともない、無神経と言われるので皆さんアメリカへ行くときは気をつけましょう。
 ハリウッドのファッション・リーダー、グイネス・パートロもテレビのインタビューで某ゴシップ誌に隠し撮りされた写真でジーンズからトングが見えていたと自ら語っていたけど、これもトングだったからこそ笑って人に話せたのでしょう。 普通のショーツだと服の上からラインが見えただけで嫌われるのにトングは見えていてもお咎めなしというのは不思議な感じですけど、それはトングのファッション性やセクシーというイメージが女性に「トングだったら見えても大丈夫」と思わせているのです。

 ただ、たとえトングでも見られたくないという女性は多いいと思いますけど、そのような方はローライダーのパンツをはかないか、ローライダー用のトングがオススメ!

 アメリカではパンティラインが見えることは「ペディキュアをしていない」、「脱毛をしていない」のと同じで男性に嫌われる一つの原因になっています。某女性誌のインタビューでは60%以上の男性が「ガールフレンドにはトングを着用して欲しいと思っている」という結果が出ています。
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